
陸上の長距離種目で次々と好記録を生み出している、ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」。
速すぎるとして世界陸連が使用禁止すると報じたのです。
どうやら、ヴェイパーフライを履いている人と履いていない人では平等ではないということなのです。
どんな厚底シューズなの?
実際に履いてみると、小さいバランスボールの上に立っているような感覚で斜めになります。
そして一番の特徴は、炭素繊維のプレートによる高い反発力。
実際に走ってみると・・・
とにかく今までに感じたことのない感覚で足を前に出すのがすごく楽です。そして何より全然疲れない!
市民ランナーから選手まで愛用
2020年の箱根駅伝では、約8割の選手がこの靴を愛用していたそうです。
7区間で区間新記録が出る史上最速のレースだったということも有名な話ですね。
2019年に行われた東京オリンピックマラソン代表選考を兼ねたレースでも、日本新記録保持者の大迫選手をはじめ、ほとんどと言っていい選手がこの靴を履いていました。
東京オリンピックの選考レースにも影響?
3月の選考レースの「東京マラソン」「びわ湖毎日マラソン」がありますが、そこでもヴェイパーフライが使えなくなるとかなり影響が出ますよね。
今までこの靴で練習を重ねてきた選手にとって、ソールが薄いシューズになると走りの感覚も変わってきますからね。
でも、よく考えてみればヴェイパーフライを買えない選手もいるわけですから、靴は平等という反論も納得できます。
実際、このシューズ結構高いんですよね。しかもあまり長持ちしませんから買い替えが必要となる。
そうなると、お金がある選手は良い靴を買えて、お金がない選手はソールが薄い靴になって不平等感が出るんじゃないかなとも思います。
でも実際に、市民ランナーのワタシにしてもどれだけ足が軽くなるのか、どれだけ速く走れるのか興味はあります(笑)
まとめ
この厚底シューズのように研究に研究を重ねて良いものを開発してくれるのは本当にいい事です。
でもスポーツを競うなら、すべての選手が同じ条件のものを使用するべきではないかという意見が多いようです。
先進国だけが良い記録が出てしまう結果になってしまうからです。
規定が変わって選手の皆さんには次のシューズに慣れる練習もしなくちゃいけなくなると思いますが、厚底シューズを履いていなくても良い結果が出るように祈っています!